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KATO 3018 EF200 旧製品のアップグレード [鉄道模型]

KATO の JR貨物 EF200形 直流電気機関車(登場時塗装)は3つの製品があります。
最初に出た型番 3018、リニューアルで型番が変更となった 3036、そして最新の 3036-2 です。この初代製品 3018 を安く手に入れることができました。
今回はこの 3018 を ASSY パーツを利用して今どき風にアップグレードしていきます。

EF200 3018.jpg

これら3つの製品は、走行装置はどれも同じ構造で走りに関してはほとんど差はありません。(メンテナンスさえしっかりしていれば)古いから最新型に劣る、ということはありません。どこが違うのかというとおもに車体回りとなります。

まず最初の品番 3018 は運転台にプラスチックの塊(ライトケース)が鎮座していて、運転席の中を覗くことができません。
最初のリニューアル品 3036 でライトケースの形状を変え運転台の中が見えるようにして、運転席も再現されました。外から見てわかる変更点はその程度ですが、パーツとしては動力ユニットのダイキャスト形状や導光板、ボディの細部なども変わっているようです。
その後、3036 のバリエーションモデルとして 3036-1 新塗色 が発売されます。塗装の違いだけでなく連結器の解放テコや手スリなどが別パーツで再現されディティールが向上しました。この改善を登場時モデルにフィードバックしたのが品番 3036-2 というわけです。
EF200-3.jpg (引用: KATO製品紹介ページ)
3036-2 を見てしまうと旧製品のお顔がなんとも寂しい。あるべきものがない喪失感を感じてしまいます。ならば、格好よくしてあげましょう!
2018101601.jpg
どうです? 結構雰囲気が変わるでしょ?
ということでさっそく必要な ASSY パーツを揃えます。
3036-2C3EF200(登場)カプラーセット¥440
Z03J0821EF200(登場時塗装) 手スリ¥440
これらのパーツはホビーセンターカトー店頭・通販で購入できます(2019.10.19現在)

残念ながらパーツは無加工でポン付け!というわけにはいかず、切ったり削ったりが必要です。順を追って説明していきます。
※ 以降の記事は、品番 3018 を 3036-2 に似せていくための改造の手順です。3036 を 3036-2 相当に改造する場合はより手間が少なく済む可能性があります。現物をよくご確認ください。

1. 必要な道具の用意
 ・ラジオペンチ(小)
 ・カッターナイフ
 ・カッティングマット
 ・定規(カッターのガイドにするので金属製が良い?)
 ・セロテープ
 ・クラフト鋸(細工用)
  オススメ:シモムラアレック ハイパーカットソー0.1
  非常に薄いノコギリです。少々高いですが、それ以上の価値があると思います。
 ・棒ヤスリ
 ・接着剤(ボンドGPクリアー、瞬間接着剤など)
 ・ピンバイス(0.4mm程度)

2. 車体の分解
 まずはボディを分解します。車体の裾部分に親指の腹を当てて車体を拡げるようにしながら、床下機器に指を引っ掛けて下げるようにします。前後、左右両側を少しずつ広げていくと、カパッと外れます。慣れないとやりにくいと思いますが、Nゲージのほとんどの車両がこの開け方ですから、慣れましょう。
※ ドライバーでコジるのはNGです。傷だらけになってしまいます。
2018101602.jpg
3. 新旧カプラーセット(スカート)の比較
 部品の名前は『EF200(登場)カプラーセット』ですが、実態は『スカートASSY(開放テコ・スノープロウ・カプラー付き)』ですね。
 まずは正面から。左が旧製品、右が新製品です。一目瞭然ですね。
2018101603.jpg
 つづいて裏面から。こちらもだいぶ造りが変わっています。
2018101604.jpg
4. 新スカート固定部の加工
 そのままだとスカートが嵌りません。ツメを無理やり引っ張れば嵌らないこともありませんが、長期間のストレスでちぎれてしまうことも考えられますので穴を広げてあげます。下図の赤線で示した部分を棒ヤスリやナイフで 0.3mm 程度拡げてください。
2018101605.jpg
 次に スノープロウを外して板バネを取り出します。画像の矢印の部分のツメを内側に押すと外れます。バネやパーツを失くさないようにご注意ください。
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 セロテープ等で板バネをカッティングマットに貼り付けて固定し、下図のようにカットします。左右2mm程度残して幅1mmほどでカットすればよいと思います。(定規を当ててカッターナイフで切れ込みを入れました)
2018101607.jpg
5.スノープロウの取り付け
 加工が終わった板バネをスノープロウにはめ込みます。板バネを2本のピンの後ろ側を通して左右の溝に入れます。切り欠いた部分が上(スカート側)になるように差し込みます。
 続いてカプラーを乗せたスノープロウをスカートに取り付けます。板バネが外れたりカプラーが飛んでったりスカートにナナメに嵌ったりしやすいので、慎重に。
2018101608.jpg
 このタイミングで Z01K0224 ナックルカプラー(灰) や 28-255 マグネティックナックルカプラー短 に交換しても良いでしょうね。
 さて、画像ちょっと見づらいですが、板バネがダイキャストに干渉せずに曲がるようになり、カプラーの首振れが阻害されることが無くなりました。
2018101609.jpg

6.ボディの加工(開放テコパーツへの対応)
 改めて新スカートを見てみます。
2018101610.jpg
 真ん中に目立つ開放テコの基礎となる部分が付いています。旧製品(3018・3036)では、ここはボディの一部です。ですので、ボディが邪魔で動力ユニットをはめ込むことが出来ませんので、切り取ります。
 運転台の周囲の黒い縁取りの部分は別パーツになっていますのでこれを外します。別に接着されたりはしていませんので、ボディ内側から黒い部分を押すとボディから浮き上がるので、外してしまいます。
2018101611.jpg
 カット部位の確認です。下図の赤線で囲った白い部分を切り取ります。横方向の切断はカッターナイフやデザインナイフで切ります。何度も刃筋を重ねていけばそのうち切れます。ただし、端から端まで切ってしまわず、両端を少し残します。(※切ってしまうと、残る左右の車体裾(白い部分)が拡がってしまいます)

2018101612.jpg
 続けて縦方向のカットになりますが、下図にあるように、左右の裾と前面パーツとが繋がったまま残るようにカットしてください。
2018101613.jpg

 旧スカートを当ててみました。

2018101614.jpg
 新スカートを当ててみます。嵌りが悪い(キツい)ようなら開放テコの土台部分を削ってフィットするようにします。問題ないようなら、黒い縁取りを元通り取り付けます。
2018101615.jpg

7.組み立て
 スカートを動力ユニットに取り付け、ボディに嵌め込みます。動力ユニットのダイキャストの裏には 3018 の型番が入っています。ボディの内側、屋根板の裏にも 3018 が。すべて同じ向きになるように揃えてまっすぐ押し込めば、パチッと言って噛み合います。
2018101616.jpg

8.手スリの取り付け
 こちらは 0.3mm ~ 0.4mm のピンバイス(極細のハンドドリル)が必要です。下図の赤い印の場所に穴を開けます。まずは表面に垂直に当たりをつけ、その後、車体に水平にドリルを起こして掘り進めていきます。

2018101617.jpg
 上側の穴はボディのヘッドライト両脇に手スリのモールドがあるので これをガイドにできますが、実際の手スリパーツをボディに当てて位置決めしてください。
 下側の穴は黒い縁取りパーツに穴を開けますが、この縁取りパーツが左右に動きますので、ボディごとしっかり押さえてズレないようにしましょう。

 最後に手スリをランナーから切り出し取り付けます。切り出しの際パーツを失くさないよう注意してください。抜けてしまわないよう接着剤の併用をお薦めします。

 はい、完成しました!!

2018101618.jpg
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